現場日記 -1 学生時代は黒歴史だけど原石です!

目次

初めまして

こんにちは。

初めまして、Bene-Bizコーチの高橋真己と申します。

私は、飲食店や美容院、スポーツジム、小売店などの

サービス業専門の経営アドバイスをする経営コンサルタントを営んでいます。

サービス内容は、売上を上げるためのマーケティング戦略の提案と実践、

ブランディング、店舗のコスト改善、オペレーション変革、人財の採用と育成、

人事評価制度等の制度導入、開業支援、出店開発など多岐に渡り、

小さなお店の救世主としてお手伝いをしております。

このブログカテゴリ(現場日記)では、私の現在のスキルを構成している

大学時代から現在に至るまで、たくさんの現場で失敗と成功を繰り返して来た

実績を記しています。

現場の生の経験ですので、そのまま、現在も使える内容です。

少しでも、サービス業に従事している経営者の方、従業員の方に

参考になればと思います。

黒歴史!?原点!?大学時代


この時代に得られた経験・スキル

①サービス業で一番大切なマインド
②お店の改善手法と実践
③お客様がご来店される理由
④勝手に動く!究極の人財の育て方

正直に言います。

若いころの私は大学を8年も通って卒業出来ませんでした。

あれから30年…

あの時では考えられない程の知識と経験を得て、コンサルタントを名乗るくらいまで成長!

今回は、その原点である大学時代の飲食店での現場奮闘記をお伝えします。

みなさんのお店を良くするヒントになれれば幸いです。

キッカケは飲食店でのアルバイト

大学時代に私の人生に一番インパクトを与えてくれたアルバイト。

世界のビール600種類を売るビアレストラン

この店は、自分がアルバイトを始めた当初はあまり流行っていない店でした。

他の本業がありオーナーが趣味で始めたお店

料理は全て冷凍ものでビールには合うがレンチン料理をそのまま盛付

女性の店長はいるけど、他店がメインでほとんど店にいない

もちろんアルバイトは放置…

売上や現金の管理も出来ていない

お店は汚くてべとべと…




若者やサラリーマンが集まる場所で2Fとは言え視認性も動線も決して悪くない立地

なのでオープン当初は、サラリーマンや若者のお客様が、そこそこ集客出来ていたようです。

でも、だんだんと客足が遠のき...

ランチも売上1万円切ることもザラでは無かったと聞いています。

私が入った当初は、お店のお客様がどんどん減っている状態で…

でも、接客が大好きになったのは、このお店のおかげです。

特に、お客様との会話が弾んだり、

料理を美味しいって言ってもらったり

お客様が笑顔になって頂けると

何よりも楽しい気分になること

「その笑顔のために、喜ぶことをしてあげたい!」そう感じていました。

今、思えば、それが原点だったのかもしれません。

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お客様の笑顔のため!
そのためにどれだけ一生懸命になれるか

===============================

ありがとう
のために頑張る!

そのためにお店の仕事を片っ端から覚えました。


商品知識があるとお客様との会話のキッカケに!

料理の事がわかるとおススメも出来る!

美味しい食べ方の提案も出来る!

ビールと料理の相性も話せる!

仕事をどんどん覚えていったら

いつの間にか、アルバイトリーダーになっていました(笑)

そりゃ、誰よりもスキルと知識があるのですから当たり前ですよね!

俄然、仕事が楽しくなってきます。

そのうち、オーナーや店長から「お店の改善を一緒にやらないか?」と…

初めての改善

もちろん、即OK!

当時通っていた大学も面白くなかったし改善って楽しそう!

そんな軽い気持ちでした。

やりがいはありました。

社長と営業部長、店長、料理長、私の4人でチームを組み改善スタートです。

この5人がやったこと

改善プロセス

①お客様が来ない根本的原因の特定
②お客様が自店に求めている事の追求
③競合店の調査と分析
④ライバル店との差別化
⑤お客様に知ってもらうこと

①お客様が来ない根本的原因の特定

まずはお客様が来ない原因ってなんだろう? から考えました。

すると、「商品ではないか?」 と言う結論になったのです。

「冷凍ものの商品は美味しくないよね」という結論です。

確かにビールにはあうけど、安い冷凍ものを温めてそのまま皿に乗っけていたら…

②お客様が自店に求めているモノの追求

そして、このお店のコンセプトである

「世界のビール600種をお洒落な空間で飲める」

でお客様が求めているモノは何なのか?

どんな料理か?
どんな接客か?
どんな雰囲気か?
どんな価格か?

これを何回も、何回も話し合った記憶があります。

「ビールに合う美味しい料理と雰囲気」
「他の人が知らないビールの知識と体験」
「そんな格好良い店に通っている自分」ではないのか?

③競合店の調査と分析

5人はライバル店の視察をスタート

どんな商品がお客様に支持されているのか?
どんな盛付なのか?
どんな提供の仕方なのか?
どれくらいの料金で販売しているのか?
味はどうなのか?
ランチもディナーも徹底的に調べました。

④ライバル店との差別化

そして、それらを自店のコンセプトに合わせ、どう提供して行くのか

ライバル店との差別化出来るポイントは何なのか?

どのようにお客様にお店のコンセプト伝え、共感してもらい

どのように体験価値を感じてもらえるのか

⑤お客様に知ってもらうこと

良くなった店をどうやってお客様に知ってもらう?

これも大きな課題です。

何せ、オープンして1年くらい時間が経っていて

決して評判は良くない店

店の看板も、もはや景色になっているでしょう

もちろん、経営状態が良くないのでお金は一切掛けられません。

30年も前の話、当時はSNSも無く、メルマガもありません。

結論

◆知り合いからの口コミ
◆通りがかりのお客様への告知

この2つだけでもしっかりやって行こう!と言う方向性に

5人は改善のための戦略を練り、3か月後のリニューアルを目指します。

人生の宝物

結果は…

ドキドキでしたが大成功です!
(もちろん結果が出た事で新たな課題は増えましたが)


客数は圧倒的に増えました。

リニューアル3か月後に客数1.5倍!

やりました!


お客様が増えた理由は?

お店のクオリティが上がり
口コミが増えた
お客様に知ってもらった

美味しいお店に行きたい!

人から教えてもらったお店は行ってみよう!

一度来店して美味しかったら、また行こう!

一緒に行った友達と会話が弾んで楽しかった!

美味しく、楽しいお店は誰かと行きたい!

今も昔も変わりません。

そんなお店創りをアルバイトとは言え

一緒に再生する貴重な体験を得られた事は本当にラッキーでした!

1.自店の弱点を分析し
2.お客様の求める事を想像し
3.競合を調査し
4.自店の在り方を考える
5.認知度の向上

当時は何の知識もなくやっていましたが

今、考えれば

1~3はマーケティングの3C分析

4はバリュープロポジションです。

そして認知活動(集客)

やっていたことは自然と理にかなっていた訳です。

これを学生時代に知識ではなく体験で学べたのは大きい!!

お客様が増えてくると俄然楽しくなってきますね。

・アルバイトの教育(モラルを含め)
・OPの改善(仕込・物の配置・動線・提供速度)
・お店のクリンネス
・売上と現金の管理
・店内の設えの変更
・店内イベント

これら、素人なので手探りで

本を読んだり人に教えてもらったり自分なりの感覚でやっていました。

当然、上手く行かない事もありましたが都度、改善し、良くしていきます!

勝手にPDCA回していたんですね(笑)

自分で考えて実践した事が上手く行く

これ、仕事が面白くなる秘訣ですよね!

そして、これって『人財育成の肝』の部分なんですよね。

お店はどんどん良くなり売上も上がりました!

そして、お店のスタッフから言われた一言

「お店楽しいです!」

「お客さんに良く御礼言われます」

心に響きました!

ここが原点!

こりゃ辞められません(笑)

そして、気づいたらやってもうた!

ついに留年決定…

予想はついていました…

だって学校行っていないんですもの。

そこから、親の介入です…

あとはご想像にお任せします笑

まとめ

①サービス業で一番大切なマインドとは相手の笑顔のために仕事をすること

②お客様が来ない真の理由の特定は改善の第一歩

③お店の改善手法は正しい戦略と戦術で実践する事で成功に結びつく

④最も効果の高い集客方法は口コミ

⑤成功体験は勝手に動く人財育成の究極の方法

これ
『自分の人生にとっての宝物』です!
(今だから言えますが)

この原点が、この先の人生を変えていく事になるのです!



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