1.学生時代は黒歴史だけど原点です!
4-2. 定着率の向上策!(人財育成・モチベーション編)
この時代に得られた経験・スキル
①定着率改善に繋がる人財育成の方法
②人事評価制度の構築のスキル
③モチベーション爆上げ施策
組織創りに必要な人財育成
店舗での育成方法については、
前話2.3のエピソードを参照して下さい。
ここでは、会社全体での組織創りで実践した育成・定着方法についてお話をします
組織創りで大事な3要素
◆社員の考え方の統一
◆マネジメントスキルの向上
◆社員のモチベーション向上
まさに稲盛和夫さんの成功の方程式
「成果」=「考え方」+「手法」+「実践」
をかみ砕いて実践する事が成果を出します。
①社員の考え方の統一
「企業理念」の浸透
釈迦に説法かと思いますが
これかなり重要です。
「何のためにこの仕事をしているのか」
ここがぼやけてしまうと、
組織の方向性がぼやけがちです。
もっと言うと「分かりづらい」
「古い」理念であれば変更するべきです。
それくらい、組織を一つの方向に向けて行くには大切な言葉です。
私達の脳は、言葉によって、受け取り方に違いが出ます。
「いつも、耳にして、胸ポケットに閉まっておける言葉」
会議でも、店でも、上長も、部下も、もちろん社長も
みんながこの言葉をキーワードにして行動する。
これが、個々人の行動を変え、チームの結果を変えて行くのです。
分かりやすい言葉
これがミソです。
言葉は行動を変える!
これを基本中の基本として
ビジネス基軸を教えて行きます。
すなわち
何のために仕事をしているのか(目的)
そのための考え方や立居振舞い
具体的な手段
②マネジメントスキルの向上
上記の考え方を基本として、
実際のマネジメント能力を上げるスキル
について学ぶ事も重要です。
サービス業に終業している社員は、
この知識が無い状態の方が多く、
現場で場当たり的に上司から教えてもらったり、
全く教えてもらう機会が無い方が多いのです。
知識は、そのまま力になります。
知識教育は、社員のレベル底上げに直接つながるものです。
ちょっと余談になりますが
知識量は、そのまま年収と比例をしていると言われています。
飲食店の社員のみならず、日本人は大学受験が終わると全く勉強しないそうですね。
統計によると先進国の中で最下位だとか…
現在の日本人の所得水準をみれば比例しているのは一目瞭然ですよね。
ちなみに日本は22位で、お隣の韓国にも抜かれています。
※学習時間も韓国が上です…
実施した社員の研修内容は以下の通りです。
もともと出身のFC業態で学習した店長研修座学に
自社用に手を加えて体系化したものを活用しました。
何故なら、
私は、出身FC業態の店長研修で学んだ座学を
そのまま実践し、実績を上げて来たからです。
モチベーション向上
①人事評価制度の導入
初期の頃は某コンサル会社よりコンサルティング指導を受けて、
当時の主流であった「絶対評価」と「相対評価」を融合した
人事評価制度の導入を実施。
1年間かけて「評価制度の目的」から「評価シート」の作成方法
「評価者会議のやり方」まで
みっちり指導を受けて自社流に評価シートと仕組みを構築し
自社で取り入れ運用を開始。
10年前と今では相対的評価の考え方は変わってきています。
この頃の人事評価制度の精度という所では検証が必要です。
しかし、社員のモチベーションを高めるという意味では
非常に意義のある施策でした。
次の図はアルバイト・パートの離職理由についてですが
在籍期間が長くなるほど待遇やキャリアについての不満で
退職する傾向が高いです。
これは、社員も全く同じことが言えます。
『評価されていない』
そう感じると社員はモチベーションが下がり
パフォーマンスも下がる
最悪、辞めてしまうケースもある訳です。
例え、評価が良くなくても
『理由のフィードバック』はかなり重要です!
フィードバックこそ人事評価制度の目的を達成します。
人事評価制度の目的とは「社員の成長=会社の成長」だからです。
アルバイトさんのモチベーション爆上げ施策!
≪サンクスカードの導入≫
サンクスカードは、JALグループが業績改善で取り入れた仕組みです。
当時は、今のようにデジタル化出来ていないので
全て紙で実施しました。
仕組みは簡単
紙で手作りのカードに、毎日、誰かにありがとう!を書いて
3か月毎に集計し、上位者を表彰する という仕組みです。
この表彰式をサンクスミーティングと言う事で
社員がパートナーさんをもてなす会を開き
「パートナーさんに日頃の感謝の気持ちを伝える」という主旨です。
「具体的に褒めてくれる」サンクスカード
カードを受け取ると本当に嬉しいですよ!
この施策
効果抜群です!
「ありがとう」という言葉
面と向かってなかなか言えないと思います
純粋に「ありがとう」をもらると嬉しいです
書く方も効果あります
悪い所ではなく
良い所を見るようになるのです。
チーム内の環境は抜群に改善しました。
そして、多店舗で実施すると
状態の良い店舗と悪い店舗とハッキリします。
そしてその効果は、社員採用にも!
もともと、パートナーさんが社員へステップアップする形が多い会社でしたが
この頃から拍車がかかってきました。
パートナーさんから社員にステップアップの何が良いでしょう?
◆スキルが高い
◆お互いGAPが無いので定着率が良い
どんどん会社は良くなっていきますよね!
その他も
・社員の誕生会の実施
・社員旅行
・年度報告会等の企画、
こうしたイベントは社内のコミュニケーションが活発になりました。
余談です
後年、スノーピークの本部さんとお付き合いする機会がありましたが
スノーピークさんの屋外キャンプ研修では
「自然と仕事が上手く行く」というコンセプトで
「普段ないコミュニケーションから生まれる創造力」
が期待できるそうです。
社内イベントで生まれる普段と違うコミュニケーションは
最高のチームを作るコツを自然とやってたようです。
①組織拡大のポイントは
◆業績(売上・コストマネジメント)◆人財(採用・育成・定着)◆新規業態開発と出店の3点
②本人にとってのメリットを伝える求人が刺さる
③組織創りは「考え方」「スキル・手法」「モチベーション」で決まる!