プロフィットコストの見極め

プロフィットコストの見極め

こんにちは。

飲食店コンサルタントの高橋真己です。

台風一過。

今日は、私の住んでいる愛知県では若干涼しく感じます。

東日本で豪雨の被害に遭われた方々、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今日のテーマは『プロフィットコストの見極め』についてお話をします。

コストというと利益を圧迫する悪いやつ とイメージをする方もいらっしゃるかもしれませんが、プロフィットコストとは、その利益を生み出すコスト(=投資)のことを言います。



もちろん、ムダなコストはロスコストです。

これは徹底的に排除しなければ行けません。

しかし、売上が下がってきている時に陥りやすいのは、この利益を生み出すはずのプロフィットコストまで削減をしてしまっている事です。


少しでも出るもの抑えて、守りに入りたい気持ちは良く分かります。

しかし、これはやり過ぎてしまうと非常に危険なです。


例えば、コスト削減となると、まず取り組むのが食材原価と人件費のコントロールです。

以前のコラムでもお話をしましたが、適正な数値でコントロールすることが大事なんです。

適正とは、お客様満足度を担保し、お客様を増やす事が出来る数値です。

そもそも、コストは投資です。

コストを掛けて投資をする事で、価値を提供出来て、その価値に共感したお客様がまたご来店して下さる。

かけたコストが何倍にも返ってくるもの という認識を持っていなければなりません。



適正なコストを掛けて、何回もお客様が来てくれたら、そのお客様が将来そのお店に落して頂ける金額は何倍にもなりますもんね。

適正なコストを掛けていなくて、1回の来店で終わってしまったら?


これは、食材や人件費だけではありません。


広告費、求人費、新人育成費、業務を効率化するツール。

経営者は全てに対して、プロフィットコストを見極める必要がある訳です。



以下、その先どうなるか考えてみて下さい。

1.味に自信があるので、知ってもらうため、思い出してもらうための広告費を一切かけない。

2.立地が良いからと言って、看板やのぼりはいい加減。

3.人手不足でお店が回っていないのに、求人広告を出さない

4.教育する時間と時給がもったいないから、教育期間を設けない



結局、目の前の求人費や教育費をケチったことで、人手不足でサービスレベルは低下。

お客様満足度は下がり、売上も著しく低下…

集客すべき時に、正しい集客方法で集客せず、なかなか復活できない店舗。

社員の待遇や勤務環境を放置し、どんどん社員が辞めていき、最終的に閉店に追い込まれたお店。


たくさん、そんなお店を見てきました。




逆に、人に投資をし、人を大切にしている企業は、全国的に終わっている業態すら存続させています。
【参考】人の育成を本気でしている企業様のご紹介

何回もいいますが、無駄なコスト(ロスコスト)は1円足りとも出さないよう最大限努力しましょう。
でも、利益を生み出すコストは積極的に投資することで、お店は必ず好転していきます!


目の前のコストがお金を生み出すプロフィットなのか、それとも、無駄になるロスコストなのか、見極めがお店の将来を左右しかねない重要なこことなのです。



今日はここまで。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。

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