『心からのありがとう』を言える環境創り
こんにちは。
飲食店コンサルタントの高橋真己です。
今日は「ありがとうの効果」についてお話をします。
いきなりですが質問です!
あなたは「何のために仕事をしていますか?」
「何を得るために仕事をしていますか?」
「あなたの仕事のゴールとは何でしょうか?」
そんなの簡単だよ!
仕事のゴールって、成功でしょ!
と答える方がほとんどではないでしょうか?
確かにその通り!
では、もう一つ質問!
成功の定義とは何でしょうか?
これも人それぞれ違うかもしれませんね。
自分の中の成功の定義は「ありがとう」を頂けたとき。
そして、その先に本当の意味の成功がある。
何故なら、
また頼ってくれるから
また、利用してもらえるから
人に紹介してもらえるから
だから、集客出来るし、売上も上がる!
何かをしてあげて喜んでもらえた時。
感謝の一言があった時。
逆に、どんなに自分で成功したって思っていても
人に感謝されなければ、それは成功ではない….
リピートが無ければ、成功とはいえない…
それでは、単なる自己満足。
評価されていなければ、まだ中間地点だという事です。
で、こういう人のほとんどが、相手から依頼された仕事が終わると
それで「自分の仕事は終わった」と思ってしまう…
相手に喜んでもらえるまで、トコトンやったらイイのに!
自分はそう思います。
【ありがとうカードの実例】
以前、お世話になった飲食店を運営している会社で
「ありがとうカード」というものをやっていました。
それは、毎日、誰でも良いので「ありがとう」の手紙を書いて贈るというものです。
出勤したアルバイトさんが、シフトインして、仕事を終えた時にその日、
一番感謝出来た人に「ありがとう」の手紙を書きます。
僕も何枚か頂いた事がありました。素直に、すごく嬉しかった事を記憶しています。
で、ここからが本番なのですが
その「ありがとうカード」は毎日、誰に票がはいったのか集計をしているのです。
そして半年に一回、全16店舗の中で得票が高い人を表彰するという事をやっていました。
そこで衝撃の事実が判明するのです!
売上が高い、離職率が低いクレームが少ない等の状態の良い店舗は、
得票数が圧倒的に高いんですよ!
ほぼ100%近い状態です!
毎日、毎日、スタッフ同士が、相手の良い所を探して、具体的に褒める
「ありがとう」をもらえたスタッフは、最初は照れくさいけど、もらえると嬉しいもの。
もっと、自分を輝かそうとする!
もっと、相手のためにやってやろうとする!
そりゃあ、お店はどんどん良くなりますよね。
逆に、状態が悪いお店は…
得票数も低ければ、表彰式に参加する人すらも少ない
という傾向がはっきり出ていました。
やはり「ありがとう」は人を元気にしチームも元気にするという事ですよね。
『感謝の気持ちを伝える』
本来は、サービス業で働くスタッフさんに一番教えて行かねばならないもの。
当然、最初の研修で教えていると思います。
でも、現実どうでしょう?
経営者の皆様含め、スタッフ、社員、全員が
心から『ありがとう』をお客様に伝えれていますか?
実際は、出来ていない店がほとんどだと思います。
それは、ある意味仕方ない事なのかもしれません。
何故なら、『ありがとう』をもらた楽しい体験が少ないからです。
『やってあげたらこんなに還ってきた!」
そんな体験が多ければ多いほど
「ありがとう」をもらうため
「人のため」に行動することが楽しくなっていくもの。
でも普段から口酸っぱく言うのって難しいじゃないですか。
今どきの若い子には「うざい」って思われて通用しないですよね…
そこで採った施策が「ありがとうカード」という訳です。
もちろん、「体験させる」手段はいろいろあります。
ぜひ、「ありがとう」を大切にする組織を創っていきましょう!
得意先だけでなく、社員同士、上司と部下、業者まで
相手に喜んでもらうための仕事を出来る職場環境を作る事で
サービス力は飛躍的に向上し、業績は改善されます!
ぜひ、「ありがとう」を起点にしてみて下さい。